ひとりでいいもん。男より映画!と決めたもん。

映画観てる方が楽しいもん。癒やされるもん。年間映画400以上!映画依存症の私が独断と偏見と妄想により外れなし映画をご紹介します!

マペットに必死感。微笑ましいです!「ゾンビーバー」

ホラー映画にも色んなジャンルがありますよね。
・スラッシャー
・ゴア
・心霊
・ゾンビ
・生物パニック
・サイコスリラー
・モンスター
・オカルト
本作で新たなジャンルができました。
"ラブリー・パニック"

「ゾンビーバー(2014)」
原題Zombeavers

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あのー「ゾンビーバー」ってゴロで勝負しようとしてない?って突っ込みはご遠慮願います(笑)


冒頭、軽トラックを運転してる男2人。荷台にはドラム缶が積んである。運転手は携帯を弄りながらよそ見。
助手席の男「おい、目の前に鹿がいるの見えてるか?」
運転席の男「見えてるよ」



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で、ドーン


鹿と接触!
肉片が飛び散ります。その衝撃で荷台のドラム巻が、近くの湖にゴロゴロ……。
因みに本当に鹿と接触したら、フロントガラスはバリバリで、ボンネットはぼっこりいきます。あ、因みついでなんですが、
「ワンちゃんは家族の一員!?」


どなたかのペットを轢いた時、ご自身の自動車保険の対人賠償保険、対物賠償保険、どっちで対応すると思います?
ワンちゃんは、家族の一員ですよね!?


でも、保険では対物賠償保険で対応します。つまりペットって"物"なんです!
酷くないですか?
家族同然なのに!?
……あ、すみません!話を戻します。


安心してください。

こんな雑談しながら観ても、十分理解できるストーリー展開です。
今の私の寄り道で、以下のシーンをスルーしてるかも知れませんが、大丈夫。話には十分についていけます。

1)湖で釣りをしてた少年が何かに釣り竿を持って行かれる。
2)意味なく下ネタトークをする老婆。
3)話に全く関係ない間合いでトップレスになる3人。
4)やっぱり人間よりいい演技をするテリア犬。
5)"あんな奴よりいい男いるよ"ってもう何万回も聞いた全く根拠のない励ましをする女子達。
おい!トップレス見逃したじゃん!って方。大丈夫。これから下流へ下流へ話は流れますから。

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それにしても、なんでテリア犬って人間より良い演技をするんでしょうね。



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映画「マスク」でも……。



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普通のメアリーがシャワーを浴びようとすると、巨大なビーバーがバスタブに!立派なげっ歯をむき出しにして、襲いかかります!



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キャー!! キャー!!キャー!?って。
あの、本作はビーバーに対してCGを使っておりません。時代に逆行して、寧ろマペット感を前面に押し出しております。
なんかモフモフして怖くないけど、そこはテンションでカバー!
思いっきりバットでガツ、ガツ、ガツ、ガツ!撲殺です。
何故かこの映画、凶器はほぼバットです。
そしてビーバーの死骸を、ビニール袋に入れて家の外に放置。
しかし明朝、ビーバーは血の足跡を残して消えていた!
微笑ましいです。
マペットに対しての必死感。
微笑ましいです。




でもここから、ここからですよ!ここからゾンビーバーVSチームお馬鹿の戦いになります。ゾンビーバーの殺戮が始まりますよ!
しっかし絶滅危惧種の筈なのに、ビーバー達は異常な多さです。

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そして死にません!ゾンビだから。ゾンビーバーだから!
すみません。断じて"ゾンビーバー"って言いたいだけで、本作を制作したわけではありません。


だって制作陣の中に"クリス・ベンダー"がいますから!
クリスと言えば、「ハング・オーバー」シリーズ、「なんちゃって家族」などコメディ映画を沢山プロデュースしてる方ですよ!
こうして、一人、一人、げっ歯の餌食になっていきます。

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ビーバーに噛まれると……、えっと、その、勿論ビーバーに変化します!


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立派なげっ歯がにょきにょき生えてきて、大きな平たい尻尾が生えてきます。そんなゾンビーバー化したジェンが、男子を襲う姿が、キャー!キャー!キャー!?って。
もー、平たい尻尾をバンバンさせるアップばっか止めて!わざとそこだけズームも止めて!

笑わす気満々ですよね!?


メアリーが男子と二人っきりになって、でもビーバーに噛まれてて、ゾンビーバーに変化するんじゃない?脱いで!噛み跡ないか脱いで!って、で、メアリーもないか脱いで!ってなって、Hへと流れる。ええ、下流、下流です。いいです。その流れ方がいいです。
が、しかし、ゾンビ化した女子が男子の股間に!
ゾンビーバーのげっ歯がコンセントを噛んで、漏電!
ロッジ炎上!


ベタな展開を見せる本作ですが、普通、そこそこ可愛い、むっちゃ可愛いエロい。
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※この子が一番可愛い。

この3人の女子のうち、誰が生き残るか、最後の最後まで分からない。お約束をちょいちょい外してくるのが、堪りません。
そうなんです。キャンプ、SEX、惨殺、馬鹿ップル!80年代B級ホラーをなぞりつつ、またオマージュでノスタルジックが止まらなくさせて誤魔化すんでしょ?って思う、私の後頭部を"やんわり"と跳び蹴りしてくるんです。


そう、忘れてませんか?冒頭の男2人を。綺麗に伏線を回収するんですよ。
よっ、お見事っ!


思わず声が出ちゃいました。
2014年アメリカで予告動画が公開され、4~5日で再生回数が100万回を越えた本作。やっと日本でも劇場公開されました。
「ピッチ・パーフェクト」「MR.タスク」そして本作。私が気になった作品を、ちゃんと拾ってくれる武蔵野エンタテインメントさん(インターフィルムさん)、本当にありがとうございます!

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そしてエンドロール、絶対に観てくださいよ!
NG集、そして何よりテーマソングが素晴らしい。
っていうか、本当にホラー映画の舐め方が群を抜いています。
もうー、笑わす気満々なんだもん!


※DVDレンタル開始されています。是非!